
365種以上!燻製の作り方-レシピ集
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燻製基礎知識:燻製を始める方は一読

CLUB CHEESE:チーズ作りの基礎

鍋型のコンパクトサイズでありながら、冷燻、温燻、熱燻と、あらゆる燻製が可能な、ワンランク上の燻製機です。オールステンレスで耐久性にも優れています。CLUB SMOKE一押し燻製機です。
燻製の香りと色合いを作り出す燻煙材。醸しだされる香りや色が種類(サクラ・クルミ・ナラ・ヒッコリー・ピートなど)によって微妙に異なります。本来燻製は保存と言う目的で発展してきたが現代では保存より燻煙による独特の香りや色合いを楽しむ目的が大きい。燻煙の香りの主体となっているものは主にフェノール系化合物だが他にカルボナル、有機酸、エステル、アルコール、ケトン、ラクトンなど約200種類もの有機化合物が加わる事で複雑な燻香が生まれる。燻煙を発生させるのが燻煙材だが、今は木材そのものではなく木材をチップ(チャンク・スモークチップ)あるいはウッド(スモークウッド)の形にした物を用いる事が一般的。
【燻製材種類と用途】
・スモークウッド:冷燻・温燻
・スモークチップ:温燻・熱燻
・チャンク:温燻・熱燻
→サクラ:オールマイティーな燻煙材。
→ナラ:着色が早い。短時間燻製向き。
→ブナ:香りはライト。魚や貝類向き。
→リンゴ:甘い香りでマイルドな仕上がり。
→ヒッコリー:欧米では一番メジャー。
→クルミ:ライトでオールマイティ。
→ピート:超強烈フレーバー。
→お茶の葉:本格燻製には不向き。
→紅茶の葉:本格燻製には不向き。
→コーヒー豆:本格燻製には不向き。
→ザラメ:色付きが良くなる。
→
燻製チップ種類まとめ。
・ぶっちゃけ塩分なんて適当でいい!
燻製を作る際、冷蔵庫があるなら、塩漬けの塩の量はちょうどいい塩加減でいい。スパイスもハーブも好みのもので問題ない。ちょうどいいとは塩分でいうと、食材容量の2%位の塩である。食材の脱水は冷蔵庫に1日も放置すれば燻製に問題ないくらいの脱水は簡単に出来る。つまり塩漬けというより味付けの為に漬けるという考えでなんら問題ない。
ちょうどいい塩加減であれば塩抜きで味を調整する手間も省ける。燻製は脱水をいかに上手くさせるかがポイントである。それを塩でなく現代であれば冷蔵庫で全てまかなえるのだ。本格的な燻製を作るのであればしっかりとした塩分量で塩漬けをしたほうがいいが、手軽に燻製を作るのであれば、あれこれ考えないで、自分好みの塩分量、ハーブ、スパイスを使えばいいです。
【スパイス・ハーブの効力】
・スパイス:植物の種子や果実。
・ハーブ:植物の葉や茎。
・香味野菜:野菜として扱われるもの。
▼スパイス
→黒胡椒:ベーコンには必要不可欠。
→クローブ:丁字のつぼみを乾燥させた。
→バジル:シソ科の植物。バジリコとも。
→オールスパイス:数種の香りを併せ持つ。
→カルダモン:グリーンカルダモンの種子。
▼ハーブ
→月桂樹:肉系の燻製ソミュールに。
→タイム:肉系の燻製ソミュールに。
→セージ:香りが強く矯臭に使用。
→コリアンダー:刺激的な香りで矯臭に。
→ローズマリー :スモークチキンにGOOD。
→オレガノ:イタリア料理には欠かせない。
▼香味野菜
→ニンニク:燻製作りによく使用。殺菌作用。
→ジンジャー:生臭さを消すのに効果的。
→セロリ:独特の強い香り。
→玉ねぎ:ジャーキー。
→パセリ:肉類との相性がいい。
※ソミュール液のレシピ集
肉の部位と燻製
燻製を作る際よく使う食材と言えば豚、鶏、牛肉です。ハム、ベーコン、スモークチキン、ビーフジャーキーなどなど、どれもメジャーどころの燻製ばかり。ただこれらも肉の使う部位によって仕上がりは相当変わって来ます。
▼牛肉
→モモ:パストラミ、ジャーキー向き。
→ランプ:少々脂肪が入った柔らかい部位。
→ヒレ:脂肪の少ない最も柔らかい部位。
→サーロイン:フィレに次柔らかい。
→リブロース:霜降り最上級。
→肩ロース:きめが細かく風味が有る。
→バラ:やや固い:ジャーキー向き。
→タン:タンスモークは激旨いが…高い。
▼鶏肉
→もも:筋肉質の赤身。
→ささみ:脂肪が少ない:ササミジャーキー。
→むね肉:脂肪が少なく淡白:鶏ハム。
→手羽元:タンパク質:手羽元燻製
→手羽先:燻製に向いている。
▼豚肉
→もも:脂肪の少ない赤身:生ハムやハム。
→ヒレ :きめ細かく淡白:ジャーキー。
→肩ロース:柔らかく濃い:ベーコン。
→バラ:やや固い:ベーコン。
燻製は食材をいかに脱水させるかが勝負だと。燻製の本来の目的は食物の長期保存である。歴史は古く恐らく狩猟時代の頃からあった調理法ともいわれている。狩った獲物を焼くことにより自然と燻され、肉の長期保存が出来た。古くからある燻製として身近な物は、北欧や北米のスモークサーモン。アメリカ先住民のビーフジャーキー。欧州のハムやウインナー。そして日本では鰹節。これらの燻製も現代では食べ易くソフトなものが多いが当時はバキバキに乾燥した物であった。
燻製+脱水。この組み合わせは旨みが凝縮され最高である。噛めば噛む程味が出る。また燻製をしているので素材の臭みは全く無い。魚介、肉類、チーズなど全てが酒のつまみにふさわしくなるのだ。
ハード系(脱水)燻製は少々手間がかかり難易度は高いが、燻製作りに慣れてきたら是非挑戦していただきたい。 レシピの基本としてはこのページの燻製人気ランキング3位のビーフジャーキーの作り方を参考にしてください。
※燻製とは
コラム:縛りが燻製を旨くする!
マンションだから燻製が出来ない。燻製器が無いから燻製は無理。キッチンでは煙が充満するから無理。ベランダ燻製は近所迷惑だから無理。など燻製は作りたいけど様々な理由により燻製が出来ない方が沢山見えます。ただそんな縛りがオリジナルの燻製を生み、燻製を進化させます。古くはドイツのウインナーやハム作り。土地も痩せていて豊かな作物に恵まれないドイツで主に食べられていたのが豆、キャベツ、それに豚肉。冬がせまる12月に豚をつぶしてハムやソーセージを作り、これを食いつなぎ冬を凌いでいた。その為豚は大変貴重な食べ物で脂身はもとより内蔵から骨髄、血に至る迄捨てる事無く食べられていた。こうした背景によりドイツでは日本人が考えつかない様なハムやソーセージの加工技術が向上していった。
またスコットランドでは、木材が少ない土地の為ウイスキーの麦芽を乾燥させる工程にピートを使用した。ピートで乾燥された大麦はそのままピートの煙の香りが染込みスコッチウイスキーを代表する香りスモーキーフレーバーとなった。
自分もマンション一人暮らしで始めた燻製作り。包丁もまともに使えない。ただそれが故に数々の手抜き燻製レシピが完成した。このサイトでは様々なレシピを記載しているが、最終的には是非自分に合ったオリジナルの燻製レシピを作り上げて欲しい。なぜなら燻製はその環境に合ったレシピが一番美味しいからです。
コラム:燻製調味料とは?
最近でも無いのですが醤油や塩を燻製した商品が市販されています。燻製調味料の便利な所は食材があっという間に燻製風味になる事。例えば燻製調味料を使えばパスタ、カレー、ピザ、焼き魚、焼肉、ラーメンetcが、あっという間に燻製風味に。ただ実際買うと思うと値段が高い。それなら作ったほうが断然安いです!走り書きですが、最近質問が多いので燻製調味料のメジャー所のレシピを記載しておきます。
■燻製塩
→塩を単純に60~80℃位で1~2時間くらい燻製するだけ。低温で仕上げる程上品になるが面倒なので熱燻若しくは温燻で仕上げます。燻製後は一晩寝かせます。ピートのスモーキーフレーバー香る塩はそれだけで日本酒のつまみになる!
■燻製バター
→生クリームをシェイクして脂分と分離させて「燻製塩」を加えれば、燻製バターに!パンに付ければ絶品燻製バタートースト。
■燻製醤油
→かつお節を温燻で2時間くらいピート+サクラで燻製。出来上がった燻製かつお節を一晩醤油に漬け込み、最終的に一旦沸騰させて最後にかつお節を漉して完成!
また容器に醤油を入れて燻製をする方法もあります。
■燻製オリーブオイル
→温燻でオリーブを燻製させてオリーブオイルに漬込む。ちなみに鷹の爪を燻製してオリーブオイルに漬込むと燻製ペペロンオイルになります。これはかなり旨い。ドレッシングなどにも応用が効きます!
また容器にオリーブオイルを入れて燻製をする方法もあります。
■燻製粉チーズ
→プロセスチーズ燻製します。出来上がりをそのまま冷蔵庫に1~2週間放置して脱水させる。それを削れば燻製粉チーズが完成。粉チーズといえばパルメザンチーズですが、燻製プロセスチーズの粉チーズは全く別物の粉チーズの味わい!パスタにかければスモーク風パスタがあっという間に完成。後は粉チーズでは無いのですが燻製チーズフォンデュとかはかなりオススメ!
■燻製黒胡椒
→ホールのブラックペッパーを燻製するだけ。スパイシー&スモーキーな新しいスパイスの完成!他にガーリック、オニオンパウダー、唐辛子を燻製するのも旨い。
■燻製小麦粉
→小麦粉やライ麦などをピート+スモークウッドで2時間燻製。これを使ってパンや麺類を作ると奇跡の味わいに!
■燻製コーンポタージュ
燻製した乾燥トウモロコシを粉末にしてポタージュに。これは絶品である。
■燻製ココアパウダー
ココアパウダーを燻製して生チョコなどに使うと燻製生チョコ!バレンタインデーなんかにおススメ。これはホント旨い!スイーティー&スモーキー!ちなみに燻製したアーモンドを使ってチョコレートを作ると燻製アーモンドチョコになる。これもおススメ。